
2026年9月 奈良県の伝統行事・秋祭り5選|采女祭・十七夜盆踊り・生駒万燈会など
厳しい夏の暑さが少しずつ落ち着き、秋の気配を感じ始める9月。
奈良県ではこの時期、長い歴史の中で受け継がれてきた祭りや、
灯りを使った幻想的な行事などが各地で開催されます。
猿沢池に管絃船が浮かぶ「采女祭」、東大寺二月堂で行われる「十七夜盆踊り」、
約1,000基の行灯が生駒の夜を照らす「生駒万燈会」など、
古都・奈良らしい秋の行事に出会えるのが9月の魅力です。
今回は、2026年9月に奈良県で開催される伝統行事・秋祭りの中から、
特に訪れてみたい5つの行事をご紹介します。
9月15日|葛城坐一言主神社 秋季大祭
御所市地元では親しみを込めて「いちごんさん」と呼ばれ、 「一言だけ願いをすると、その願いを叶えてくださる」と信仰されてきた古社です。
2026年の秋季大祭は 9月15日(火)10時30分頃から開催予定。
秋季大祭では、参拝者が願い事を書いた祈祷串を自らの手で護摩壇の火にくべて祈願します。
境内では天狗やお多福などの面をつけた人々も登場し、 神事と地域の伝統が一体となった独特の雰囲気を感じることができます。 樹齢約1,200年とされる大イチョウも 境内には、推定樹齢約1,200年とされる大きなイチョウがあります。
9月中旬はまだ黄葉前ですが、葛城山麓の自然と歴史ある社殿が織りなす風景も見どころのひとつです。
| 開催日 | 2026年9月15日(火) |
|---|---|
| 時間 | 10:30頃~ |
| 会場 | 葛城坐一言主神社 |
| 住所 | 奈良県御所市森脇432 |
| 料金 | 無料 |
| 駐車場 | あり |
葛城坐一言主神社|奈良県御所市森脇432
9月17日|東大寺二月堂 十七夜・十七夜盆踊り
奈良市毎月17日は観音様の縁日。特に旧暦8月17日は「十七夜」と呼ばれ、 古くから各地の観音霊場でさまざまな法要が営まれてきました。
2026年は9月17日(木)18時から法要が行われます。 約400基の万灯籠と130基あまりの石灯籠 当日は二月堂本堂内に万灯明がともされるほか、 夕刻になると二月堂へ向かう参道にある130基あまりの石灯籠にも火が入ります。
さらに二月堂周辺には、願い事や絵が描かれた 400基前後の万灯籠 が配置され、いつもの二月堂とは異なる幻想的な風景が広がります。 河内音頭・江州音頭で踊る「十七夜盆踊り」 18時30分頃からは二月堂下の広場で「十七夜盆踊り」が始まります。
河内音頭や江州音頭に合わせて踊る盆踊りで、 かつて奈良では、この十七夜盆踊りが 「盆踊りの踊り納め」「関西の踊りじまい」 ともいわれていました。
見るだけではなく、一般の人も自由に参加できるのが魅力です。
| 開催日 | 2026年9月17日(木) |
|---|---|
| 十七夜法要 | 18:00~ |
| 盆踊り | 18:30~21:00頃 |
| 会場 | 東大寺二月堂・二月堂下広場 |
| アクセス | 近鉄奈良駅から徒歩約25~30分 |
| 駐車場 | 東大寺に参拝者用駐車場なし。周辺有料駐車場を利用 |
東大寺二月堂|奈良県奈良市雑司町406-1
9月23日|生駒万燈会
生駒市2026年は9月23日(水・祝)に開催予定。
昼頃から21時頃まで催しが行われ、 行灯の点灯は18時頃から予定されています。
最大の見どころは、宝山寺へ続く参道周辺に並ぶ 約1,000基の行灯。
日が暮れるにつれて一つひとつの行灯に明かりがともり、 生駒山の参道が柔らかな光に包まれていきます。 生駒駅から宝山寺まで広がる灯り 会場は宝山寺参道だけではありません。
近鉄生駒ケーブルの宝山寺駅や鳥居前駅、 生駒駅南口のペデストリアンデッキなどにも広がります。
生駒ケーブルに乗って宝山寺へ向かい、 灯りに包まれた参道を歩くのも、この日ならではの楽しみ方です。
| 開催日 | 2026年9月23日(水・祝) |
|---|---|
| 開催時間 | 昼頃~21:00 |
| 行灯点灯 | 18:00頃~ |
| 会場 | 宝山寺参道周辺・宝山寺駅・鳥居前駅・生駒駅南口デッキなど |
| アクセス | 近鉄生駒駅・近鉄生駒ケーブル宝山寺駅 |
生駒万燈会|宝山寺参道周辺~近鉄生駒駅周辺
9月23日|大和神社 秋の大祭・紅しで踊り奉納
天理市10時30分から五穀豊穣を祈る秋の大祭、 13時30分から紅しで踊りが奉納される予定です。
紅しで踊りの起源は、江戸時代の「雨乞い満願踊り」とされています。
干ばつに苦しんだ人々が大和神社で雨乞いを行い、 雨が降って豊作となったことへの感謝を込めて踊りを奉納したと伝えられています。 「白」から「紅」へ かつての雨乞いでは白い「しで」を使った踊りが行われていたとされます。
一度途絶えたものの後に復活し、 「しで」を紅色に変えたことから 「紅しで踊り」 と呼ばれるようになりました。
奈良の農村文化と雨への祈りを現代に伝える、貴重な伝統行事です。
| 開催日 | 2026年9月23日(水・祝) |
|---|---|
| 秋の大祭 | 10:30~ |
| 紅しで踊り | 13:30~ |
| 会場 | 大和神社 |
| 住所 | 奈良県天理市新泉町306 |
| アクセス | JR万葉まほろば線「長柄」駅から徒歩約8分 |
| 駐車場 | 普通車約10台・無料 |
大和神社|奈良県天理市新泉町306
9月24日・25日|采女祭
奈良市猿沢池のほとりに鎮座する采女神社は春日大社の末社。
『大和物語』に記された采女の伝説にちなみ、 猿沢池に身を投じた采女の霊を慰め、人々の幸せを祈る祭りとして受け継がれています。
2026年は9月24日(木)が宵宮祭、9月25日(金)が例祭です。 時代衣装が奈良のまちを進む「花扇奉納行列」 例祭日の17時頃から行われるのが「花扇奉納行列」。
秋の七草などで飾られた花扇とともに、時代衣装をまとった人々がJR奈良駅から采女神社まで市内を練り歩きます。
18時からは采女神社で例祭・花扇奉納神事が行われます。 猿沢池を進む幻想的な「管絃船の儀」 そして采女祭を象徴するのが、 19時頃から行われる「管絃船の儀」です。
美しく飾られた管絃船が雅楽の調べとともに猿沢池を巡ります。
池の水面に映る船の灯りと、奈良の夜の風景が重なる光景は、 古都奈良の秋を象徴する幻想的な風景です。
最後には花扇が池へ投じられ、采女の霊を慰めます。
| 開催日 | 2026年9月24日(木)・25日(金) |
|---|---|
| 9月24日 | 宵宮祭 17:00~ |
| 9月25日 |
花扇奉納行列 17:00~ 例祭・花扇奉納神事 18:00~ 管絃船の儀 19:00~ |
| 会場 | 采女神社・猿沢池 |
| アクセス | 近鉄奈良駅から徒歩約5分/JR奈良駅から徒歩約15分 |
采女神社・猿沢池|奈良県奈良市樽井町
2026年9月 奈良県の伝統行事・秋祭り一覧
| 開催日 | 行事 | 市町村 | 見どころ |
|---|---|---|---|
| 9月15日(火) | 葛城坐一言主神社 秋季大祭 | 御所市 | 祈祷串を護摩壇へくべて一言の願いを祈願 |
| 9月17日(木) | 十七夜・十七夜盆踊り | 奈良市 | 万灯籠と河内音頭・江州音頭による盆踊り |
| 9月23日(水・祝) | 生駒万燈会 | 生駒市 | 宝山寺参道などを約1,000基の行灯が照らす |
| 9月23日(水・祝) | 秋の大祭・紅しで踊り奉納 | 天理市 | 江戸時代の雨乞い満願踊りを伝える伝統行事 |
| 9月24日(木)・25日(金) | 采女祭 | 奈良市 | 花扇奉納行列・猿沢池の管絃船の儀 |
9月の奈良は「夜の伝統行事」にも注目
東大寺二月堂の十七夜では灯籠、 生駒万燈会では約1,000基の行灯、 采女祭では猿沢池に浮かぶ管絃船と、 「灯り」と「夜」が印象的な行事が多い ことです。
奈良の寺社や歴史的な町並みは、 日中とはまた違った表情を夜に見せてくれます。
一方、葛城坐一言主神社の秋季大祭や大和神社の紅しで踊りでは、 五穀豊穣や雨への感謝など、 奈良の農耕文化と結びついた祈りや伝統を感じることができます。
9月23日は2つの行事が開催予定
2026年9月23日(水・祝)は、天理市の「大和神社 秋の大祭・紅しで踊り」と
生駒市の「生駒万燈会」が同日開催です。
大和神社は10:30から大祭・13:30から紅しで踊り、生駒万燈会の行灯点灯は18:00頃から。
時間帯は異なりますが、移動時間も含めて余裕のある計画をおすすめします。
まとめ|秋だからこそ出会える奈良の伝統
何百年もの歴史を持つ寺社の祭礼。 地域の人々によって受け継がれてきた踊り。 参道を照らす無数の行灯。 そして中秋の名月のもと、猿沢池を進む管絃船。
現代の奈良の風景の中で、昔から受け継がれてきた文化を実際に見ることができる。
それこそが、奈良の伝統行事を訪れる大きな魅力ではないでしょうか。
少しずつ秋の気配を感じ始める9月。 寺社巡りや奈良観光とあわせて、この季節ならではの行事にも足を運んでみてください。
※掲載内容は2026年8月31日時点で確認できる公式・公的情報をもとに作成しています。 天候や主催者の都合などにより、開催時間・内容・交通規制等が変更される場合があります。 お出かけ前には各寺社・主催者・観光公式サイトの最新情報をご確認ください。
