
飛鳥ブームとアンノン族|“古都を歩く旅”が若者を奈良へ向かわせた時代
飛鳥ブームとアンノン族|“古都を歩く旅”が若者を奈良へ向かわせた時代
「アンノン族」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
1970年代、 若い女性たちが奈良や京都などの古都を旅するブームが起こりました。
その中心にあったのが、 “飛鳥を歩く旅”でした。
今では当たり前になった“街歩き旅”や“ひとり旅”。 実はその原点のひとつが、 このアンノン族と飛鳥ブームだったとも言われています。
アンノン族とは?
アンノン族とは、 女性雑誌『anan』と『non-no』を読んで旅をする若い女性たちのことを指します。
1970年代当時、 それまで主流だった団体旅行ではなく、 “自分の好きな場所へ行く旅”が若者の間で広がり始めました。
その旅先として注目されたのが、 京都や奈良、そして飛鳥地方でした。
「アンノン族」は当時の流行語にもなり、 若者文化を象徴する言葉として広く知られるようになりました。
なぜ奈良・飛鳥が人気になったのか
高度経済成長の時代、 都市はどんどん便利でにぎやかになっていきました。
その一方で、 若者たちの間では 「静かな場所へ行きたい」 という感覚も広がっていきます。
奈良・飛鳥には、 古墳や寺院、田園風景など、 都会にはない“時間の流れ”がありました。
それがアンノン族の感性と重なり、 飛鳥ブームへつながっていったと言われています。
飛鳥ブームの時代
当時の飛鳥では、
- 石舞台古墳
- 高松塚古墳
- 飛鳥寺
- 岡寺
などを巡る旅が人気でした。
今のようにSNS映えが目的ではなく、 “その場所の空気を感じる旅” が主流だったのも特徴です。
レンタサイクルで飛鳥を巡るスタイルも、 この頃から広がったと言われています。
“歩く旅”が若者文化になった
飛鳥ブームやアンノン族の旅は、 “効率よく回る観光”とは少し違っていました。
むしろ、 寄り道しながら歩くこと そのものが旅の楽しみだったのです。
カフェ巡りや散策を楽しむ現在の観光スタイルにも、 どこか通じるものがあります。
今の奈良観光にもつながっている?
今でも奈良には、 「ゆっくり歩きたくなる空気」があります。
ならまちや飛鳥、 奈良公園周辺など、 “歩いて楽しむ観光” が人気なのもそのためかもしれません。
アンノン族が感じた奈良の魅力は、 50年近く経った今も、 変わらず残っているように感じます。
まとめ
| キーワード | 飛鳥ブーム・アンノン族 |
|---|---|
| 時代 | 1970年代 |
| 特徴 | 古都を歩く旅が若者文化に |
| 人気エリア | 奈良・飛鳥・京都など |
| 現在との共通点 | 街歩き・散策・空気感を楽しむ旅 |
飛鳥ブームとアンノン族は、 日本の旅のスタイルを変えた存在だったのかもしれません。
“目的地へ行く”だけではなく、 その土地を歩き、感じる旅。
その感覚は、 今の奈良観光にも確かにつながっているように思えます。
