
奈良県に住むって実は貴重!?可居住地域のリアルに迫る
自然に囲まれた奈良、その居住可能エリアは意外と少ない?
「奈良県」と聞くと、歴史ある古都、鹿と大仏、そして自然の豊かさを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
世界遺産や神社仏閣、四季折々の風景に囲まれた奈良は、住むにはちょっと“のんびりしすぎてる”イメージがあるかもしれません。
ですが実は奈良、自然が豊かすぎるあまり「住める場所=可居住地」が驚くほど限られているんです。
奈良県の総面積は約3,691平方キロメートル。
しかし、そのうち実際に人が住み、生活し、街として機能している地域は、なんと全体の約23%に過ぎません。
これは全国47都道府県の中でも最も低い割合です。
つまり、奈良県の約4分の3は人が住みにくいエリアということ。
理由は明白で、それは奈良県の地形に大きく関係しています。
盆地にギュッと詰まった「可住地」
奈良県の中心部に位置する「奈良盆地」は、古くから人々が集まり、文化が栄えてきたエリアです。
この盆地部分が、いわゆる“奈良の街”として認識されている場所で、人口の大部分もここに集中しています。
奈良市、橿原市、生駒市、大和郡山市、香芝市などは奈良盆地の中またはその周辺に位置し、都市インフラや住宅地が整備された比較的住みやすい地域です。
一方で、南部の吉野地域や大峯山系などは急峻な山地が広がっており、平地がほとんどありません。
道路や鉄道の整備も限られており、山間の集落に点在する形で人が住んでいますが、街としての発展は困難です。
このように奈良県では、「住める場所」が限られており、同じ県内でも北部と南部では暮らしのスタイルがまるで違うのです。
森林率77%!自然との距離感が近い奈良
さらに特筆すべきは、奈良県の森林率の高さ。
奈良の森林面積はおよそ2,840平方キロメートル。
これは県土全体の実に約77%に相当します。
この数字からもわかるように、奈良は“森の県”ともいえる存在。
ちなみに、これは全国でもトップクラスの高さです。
林業も盛んで、吉野杉などは全国的にも有名です。
ですが、逆に言えばそれだけ自然が手付かずのまま残されているということでもあります。
自然との共存を大切にしながらも、都市機能やインフラ整備を進めていく難しさを抱えている地域とも言えるのです。
奈良に住むことは、自然と寄り添う暮らし
奈良県の可居住地域が限られているのは、自然が豊かである証拠でもあります。
確かに都市としての利便性は、大阪や京都と比べると物足りなさを感じる場面もあるかもしれません。
しかし、その分自然が近く、静かで穏やかな生活が送れるという魅力があります。
特に奈良盆地周辺では、交通アクセスも比較的良好で、住宅も多く、都市部とのバランスがとれた暮らしが可能です。
奈良に住むということは、自然と歴史に囲まれた“ゆったりとした時間”を楽しむ選択なのかもしれません。
都市の喧騒を離れて、少し足を止めて深呼吸。
そんな暮らしを求める人にとって、奈良はまさに理想の地ではないでしょうか。
