
炎の夜を駆ける鬼たち ― 奈良・五條市「陀々堂の鬼はしり」
受け継がれる「陀々堂の鬼はしり」
1月14日、奈良県五條市大津町の念仏寺陀々堂で行われる「陀々堂の鬼はしり」は、500年以上の歴史を持つ火の祭典です。
この行事は、修正会(しゅしょうえ)の結願として執り行われ、地域の人々にとって新年の始まりを告げる重要な儀式となっています。
当日は、13時から五人の僧による大般若心経の転読が始まり、16時からは昼の鬼走りや子ども鬼走り、福餅まきなどが行われます。
そして、夜の部は19時から息災護摩供、19時半から柴灯護摩供が行われ、21時からはメインイベントである鬼走りが始まります。
21時、境内が参拝者で埋め尽くされる中、迎えの小たいまつを先頭に行者たちが入堂します。
鐘の音を合図に、僧たちの読経と棒打(ボウダ)の音が響き渡り、火天(カッテ)役がたいまつを振る「火伏の行」が始まります。
火天は、たいまつの火で空中に水の字を描き、火災除けを祈願します。
その後、赤鬼、青鬼、茶鬼の三体の鬼が登場し、堂内を駆け巡ります。
鬼たちは、燃えさかるたいまつを持ち、堂内を三度巡った後、境内に降り立ち、水天井戸に礼参りをして行事は終了します。
この行事は、平成7年に国の重要無形民俗文化財に指定され、地域の人々によって大切に守り継がれています。
鬼が災厄を払い、福をもたらす存在として描かれるのは珍しく、訪れる人々にとっても特別な体験となるでしょう。
なお、念仏寺周辺には駐車場が少ないため、上野公園の駐車場を利用し、徒歩または送迎バスでの来場が推奨されています。
また、公共交通機関を利用する場合は、JR大和二見駅からの帰りの電車時刻に注意が必要です。
寒さ厳しい冬の夜、炎と祈りが交差する「陀々堂の鬼はしり」。
その迫力と神聖さを、ぜひ一度体感してみてはいかがでしょうか。
詳細情報
| 会場 | 念仏寺 |
|---|---|
| 住所 | 奈良県五條市大津町177 |
| 電話番号 | |
| 公式URL | //www.city.gojo.lg.jp/soshiki/bunka/9/2201.html |
| 公共交通機関でのアクセス | JR和歌山線「大和二見」駅から徒歩約40分 終電の時間が早いため最後まで観ることができません。 |
| 車でのアクセス | 京奈和自動車道「橋本東IC」より自動車約8分 |
