
春を呼ぶ伝統行事 ― 薬師寺の鬼追式
春を呼ぶ奈良の伝統行事
奈良の春を告げる伝統行事といえば、やっぱり薬師寺の「鬼追式(おにおいしき)」です。
今年も立春の頃に開催されると聞き、まだ肌寒い中でしたが、ワクワクしながら薬師寺へ足を運びました。
薬師寺といえば、白鳳文化を代表する美しい伽藍や、国宝・東塔などが有名な世界遺産。
そんな由緒あるお寺で毎年行われる鬼追式は、厄除けと無病息災を願う儀式として、長い歴史があります。
奈良県民にとってはおなじみの行事ですが、観光客にも人気があり、境内には多くの人々が集まっていました。
鬼追式の主役は、もちろん“鬼”たち。赤鬼・青鬼・黒鬼が、それぞれの特徴的な面と衣装で現れ、太鼓の音と共に現れるその姿は、迫力満点!観客の子どもたちは少し怖がりつつも、目を輝かせて見入っていました。
鬼たちは境内を暴れまわり、人々の煩悩や災厄を象徴するかのように、威嚇するような動きで練り歩きます。でも、このままでは終わりません。
やがて登場するのが仏法を守護する勇ましい“毘沙門天”。力強い舞とともに、鬼たちと対峙し、ついには彼らを鎮め、追い払う――まさに善と悪の対決、その勝利の瞬間です。
この一連の流れには、「心の中にある邪気を追い払い、清らかな気持ちで新しい一年を迎える」という意味が込められているそう。舞いや太鼓の響き、そして緊張感のある演出に、見ているこちらも心が引き締まる思いがしました。
式が終わった後には、参拝者たちが薬師寺のご本尊に手を合わせ、それぞれの願いを胸に帰路につく姿が印象的でした。
私自身も、この一年が健康で平穏に過ごせるよう願いながら、お寺を後にしました。
奈良には数多くの伝統行事がありますが、薬師寺の鬼追式はその中でも特に心に残るイベントのひとつ。
荘厳さとユーモア、そして祈りが調和したこの行事は、時代が変わっても人々の心を惹きつけてやまない魅力があります。
来年もまた、この迫力ある鬼たちと再会できるのが楽しみです!
詳細情報
| 開催日 | 3月31日 |
|---|---|
| 会場 | 薬師寺 |
| 住所 | 奈良県奈良市西ノ京町457 |
| 電話番号 | 0742-33-6001 |
| 公式URL | //yakushiji.or.jp/ |
| 公共交通機関でのアクセス | 近鉄橿原線「西ノ京」駅から徒歩約2分 |
| 車でのアクセス | 第二阪奈道路「中町」より自動車約10分 |
