お知らせ

鮮魚列車から伊勢志摩お魚図鑑へ

暮らし方を考えよう

数年前ある日の夕方、近鉄大和八木駅のホームで電車を待っていると、
「次に参ります電車は、団体様の貸し切りです。お乗りになりませんようご注意ください。」
とアナウンスが流れました。
「団体様の貸し切り・・・?珍しいな。どんなのが来るのだろう」
と思いワクワクしながら待っていると、ホームに入ってきたのが・・・


TEXT:MARUWA


 

鮮魚2

「鮮魚・・・?せんぎょ!?魚??」
まさかの魚に頭が混乱しました。
混乱しているうちに、鮮魚の電車は三重県方面に去っていきました。
まず、誰も乗っていないのです。
そして、何かを入れていたと思われる大きなケースが何個かあるだけ。
4両編成ぐらいだったと思います。


近鉄名物鮮魚列車

その正体は、「鮮魚列車」
伊勢湾で採れた海産物を大阪まで運ぶための、行商人専用列車です。
早朝に宇治山田駅を出発し、二時間半かけて大阪上本町駅に到着します。
時刻表にも載っていないので、幻の列車ですね。
しかし、行商人の減少と車両の老朽化により、
2020年に惜しまれつつ鮮魚列車は引退しました。



お魚図鑑

伊勢志摩お魚図鑑

鮮魚列車に代わって2020年3月に新たに運行を開始したのが「伊勢志摩お魚図鑑」。
魚のイラストをあしらったかわいらしいラッピング車両です。
早朝に松阪駅から出る一般の車両の最後尾に一両だけくっつく形で運行されます。
一般の方は乗車出来ませんが、見かけたら写真を撮りたいですね。